中国のATMにキャッシュカードを忘れてしまいました

昨日、しでかしてしまいました。

昨日の午前中、学校付近のATMで、お金を下ろした際、キャッシュカードを抜き取らずに、お金だけ取り、その場を離れてしまいました。

そんな初歩的なミスを犯した原因は、イヤホンを耳につけたまま、ノリノリで教会の音楽を聴きながら、出金処理をしたからです。注意力が相当弱まっていました。

そのことに気づいた時は、2時間後で、慌てて銀行へ行き、カードが落し物として届けられていないか確認しましたが、もちろん、届いていませんでした。係りの人に事情を話すと、手元にあった専用の機械から番号札を抜き出し、窓口で手続きするように言われました。

8人待ち。。。

生活費をすべてをその銀行に預金しています。いくら、現地の給料体系で人民元で支給されているとはいえ、日本円で数十万円はあるので、私にとっては大金です。事後のことを嘆いても仕方ないので、既に最悪の事態が発生している時のことしか考えていませんでした。

もちろん、何者かが私のカードを手に入れたとしても、6桁の暗証番号が分からなければ、お金を引き出すことはできません。しかし、カードが挿入されたままの状態で、何者かに発見された場合は、暗証番号を入力することなく、やすやすと出金処理をすることができます。

中国の怖いところはあり得ないことがあり得るというところにあります。

ほぼ絶望的な気持ちで、順番を待っていると、銀行のお兄さんが話しかけてきました。ほっといておくれよ、と思いながらも、用件を聞いてきたので、事情を話すと、彼は、早急に電話で、キャッシュカードの紛失届け手続きをして、口座の利用停止をするよう言いました。

その通りだ、思い、携帯を取り出そうとしましたが、今日に限って、本当に今日だけ、携帯を部屋に置き忘れてしまっていたことに気づました。

救いようのない愚か者です。

普段は携帯を所持していても、全然使用しないのに、肝心、かなめ、ここ、という時に所持していないのです。恥ずかしながら、携帯を所持していないことを、彼に伝えると、彼主導で、自発的に、率先して、私を銀行の電話があるところまで連れていってくれ、彼の指示に従って、無事、口頭での仮の紛失届け処理をし口座を停止させました。

いいお兄さんだなと思いながらも、私の心配は、現在の預金残高がいくらかというところにありました。カードが盗まれていた場合は、私が気づくまでの2時間の間に、犯人が出金処理の犯行におよんでいる可能性がありました。私の心配をお兄さんに言うと、まず、お兄さんは、残高確認は、窓口経由でしか確認できないといいました。

そして、さらに、
ATMにはカード飲み込み機能が搭載されており、
一定時間、操作の反応が無かった時、

つまり、カードの持ち主が、カードを抜き取らずにATMから立ち去った時は、持ち主以外による不正な処理を防ぐため、ATM自身が、独自の判断において、カードを飲み込んでしまう、つまり、カードを機械の中に吸収してしまう機能が発動するため、何物かにカードを盗まれている可能性は少ないと言ってくれました。

そして、ATMがカードを飲み込んだか否かは、営業時間終了後に職員が確認するため、もし、確認作業中に、ATMの胃の中に私のカードを確認できた場合は、すぐに電話をくれると言ってくれました。

意外な中国の銀行の安全対策を聞いて、思わず、心の中でブラボー言ってしまいました。しかし、ブラボーとは言いつつも、ATMが独自の判断で飲み込む前に、何者かがカードを手にしていた場合は、どうしようもありません。

午後は授業があるため、窓口で預金残高を確認する時間がなかったので、とりあえず、タクシーで急いでバベルの塔へ携帯を取りに帰りました。携帯を手にし、学校へ戻り、何事も無かったかのように4時間の授業をしましたが、頭の中は、ずっと自分の情けないミスに対する呆れかえりでいっぱいでした。

授業終了後、事務所に置いていた携帯を見ると、登録されていない電話からの着信履歴が2件ありました。折り返し、電話をかけると、昼間お世話になった銀行のお兄ちゃんが電話に出ました。

お兄ちゃんは、電話の主が私であることを確認すると、すぐに、ATMの胃の中から私のキャッシュカードが発見されたことを伝えてくれました。ATMがカードを飲み込んでいてくれていれば、何者かが出金処理をした可能性は、恐らくありません。

こんな時、
仏教徒なら、仏様に感謝するかもしれません。
神道信仰者なら、八百万の神様に感謝するかもしれません。
先祖崇拝者なら、先祖に感謝するかもしれません。
無神論者なら、運がよかったと言うかもしれません。

それぞれが、それぞれの形において、
それぞれに正しいと思います。

しかし、私は、ただキリストに感謝します。

主はあなたを守って、すべての災いを免れさせ、また、あなたの命を守られる。

カナンの地は今日も輝いています。

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