中国の工事のスピード感と心の豊かさ

以前、ブログでも書きましたが、中国のマンションの床タイル破損の話について、数ヶ月前から、原因は不明ですが、私の部屋の前の廊下の床タイルが一斉に隆起し出していました。

既にタイルがバキバキに割れてしまっているにもかかわらず、マンションの管理部が一向に修理をしない状態が続いていました。私は半分諦め、バキバキのタイルとの共存を模索し始めていたところでしたが、昨日、なぜか、急に、何かいいことがあったのか、ついに管理部が重い腰を上げ、補修工を現場へ派遣し、補修工事を完成させてくれました!

昨日の朝、7時半頃、部屋の前から上機嫌な口笛が聞こえ始め、トントン、カンカンやり始めました。出勤の時に、様子を見てみると、おじちゃんが、割れたタイルを剥がし、回収している最中でした。昨日の夜、職場から帰宅した時には、見事に平らなピカピカの床が誇らしげに私の帰りを待っていたかのように向かえてくれました。思わず、タイルの上で小鹿のように小躍りしてしまいました。

その平らになった床に乗り、床を踏みしめ、その安定感を確認しました。これで、つまづくことなくなくなります。
それにしても長かったです。

補修完了までに4ヶ月かかったことについては、少し、考えさせられます。日本でしたら、管理部に連絡すれば、その日中には修理がなされるでしょうし、まず、床が隆起し出すような品質の低い床は日本の市場には現れないと思います。そんな業者は市場の原理に従って淘汰されているはずです。

中国へ来てから、日本の品質、サービスの素晴らしさを改めて実感しました。
例えば、日本なら交通に影響が出ないように夜の間に終わらせるような道路工事も、中国では何週間もかけて、ゆっくり工事をしていることがよくあります。工事をしている人も急いでる様子はなく、ぺちゃくちゃしゃべりながらやっています。

私は、当時それを見た時、しゃべってないで、これくらいの工事、一日で終わらしたらどうなんだという思いになったことがありますが、ある時から考えが変わりました。なぜなら、私が見た労働者は、非常にゆっくりで、何かに追われるような様子もなく、ぺちゃくちゃ話しながら、楽しそうにしていたからです。労働者の精神衛生から判断した場合、楽しくないように急いで仕事をするより、ゆっくり楽しみながら仕事をするほうが良いと思います。もちろん、健康な精神には適度な緊張感も必要だと思います。

ただ、追い立てられるように一心に脇目も振らずに仕事をし続けると、心の余裕が失われたり、人の失敗に対する寛容さを喪失したり、非効率なものを受け入れる広い心の欠如など全体的な豊かな心の喪失が生まれるようになることは想像に難くありません。

ゆっくり仕事をすることで全体的な豊かな心の喪失が生じないため、個人的な生活の中でその豊かさの欠乏を補う(ストレス発散など)必要性もありません。したがって、個人の生活は、ストレスを発散することに時間を奪われないので、もっと豊かな人生が歩めるようになるのではないかと思いました。

わたしがきたのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである。

カナンの地は今日も輝いています。